Childhood's End

映画と本の感想など

TrySail『High Free Spirits』MVに関するメモ

High Free Spirits(初回生産限定盤)(DVD付)

 

 TrySailの4thシングル『High Free Spirits』のMVに関するメモ書き

 

●ストーリーパートがグダグダになって歌唱パートが活きない

 本MVはストーリーパートと歌唱パートの二本ラインが走った構造なのだが、ストーリーラインがどうにもグダグダになってしまい全体の雰囲気を壊している気がする。その為折角カッコイイ歌唱パートも活きてない。

 具体的なストーリーパートの欠陥を述べていくと…

①3人が何を目的に館内をウロウロしているか最後まで分からない。と言うかそんな目的には見えない。オチでは3人が集まって、お互い顔がほころんで安堵した様子になり、揃って館を出るのだが、それまでのシーンで全員他の2人を探しているように見えなかったの気のせいかね。

②ナンスが壁にはっついている世界地図(こんなん)を見つけるシーン

 

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こんなのが豪奢な館の壁に額にも入らず両面テープとかではっついているように見えるのが???ってなる。せめて額に入れているか、机の上に広がっているくらいにして欲しいけど、この地図何なんだろう。もちょがひっくり返す砂時計も意味深だけど、無意味だし勘弁してほしい。

 

③全員が外をふらふら歩くシーン

 ストーリーラインでのオチは3人が館の中でお互いを探し歩いており、3人で一緒に外に出るのだが、全員が外でふらふらしていているシーンがあって、「TrySailで館を飛び出す」というオチが弱まっている。もしかして、「全員が揃ってFreeになる」ストーリーじゃないのかなと不安になってきた。

 

④ストーリーラインの衣装で3人揃って歌っている

 これでオチの3人揃うシーンへの説得力完全に壊れる。オチで3人はみんなにようやく会えて安堵する演技をしているのだが、その直前で3人並んで歌っとるやんけ!!と怒りをぶつけてしまいそうになる。

 

●歌唱パートはとにかくカッコイイ

 ストーリーパートは壊滅的だが、唯一救いなのが歌唱パートの3人がとにかくカッコイイ曲にピッタリなかっこよさで文句なしという点。曲が激しい調子なので、3人の周りをカメラがぐるぐるまわって撮影するのも合理的だと思いました。

曲に合った動きを表す為に激しいダンスをするか、カメラワークのどちらか(両方)を取り入れないといけないと思うのだが、ダンスをやらずにカメラワークでカバーして尚且つ、ぐるぐる回っていて常に動いているし、結果かっこよさも出せている。無闇矢鱈に縦に横に振るよりは合理的。

 

●総括

 この映像を見て感じたのは、ストーリーラインではTrySaiの3人を絡ませて撮った方が魅力的な映像が出来上がるのではないか。YD、whizのMVでは実際3人が絡んでわちゃわちゃしていて楽しそうだし魅力的な画を観れた(コバルトとHFSでは3人が全然絡んでない)。

 折角TrySailという魅力的なユニットを素材として使っているのに全然絡ませないの本当にもったいないと感じたMVでした。曲は文句なしの名曲だし余計にもったいない。

 

●その他

 ミュージックビデオについて検索していたら最近この動画が話題になっていたが、センスの塊なのでこの人にTrySailのMVを作って欲しい。