Childhood's End

映画と本の感想など

Hauptharmonie『Herz über Kopf』を聴いて(後半)

karellen1989.hatenablog.com

 

 

後半です。平日なので短め。

 

09.シャンパンゴールド・トワイライト・ラグゼ(erneutes)

  どしょっぱつの「キングサイズのベッドルームの/ドレスコードはご存知でしょ」って歌詞がぶっこみ過ぎて最高。ピアノとドラムの軽快な感じ溢れているのに歌詞がえげつなくコントラストでよさ。 

 

 あーりーしゃんの解説もあった。

ameblo.jp

 

10.Old Gaffer's Confession

 唐突にシャウト!!かっこいい管楽器!! 音楽に身を委ねる。少女達の若さやエネルギーを全て根こそぎ持っていくかのように畳み掛ける。終わりも唐突で、まるで彼女たちが事切れたみたい。ライブでめっちゃ盛り上がるので好きだけど、そういう意味で怖い一曲。

  

11.almsgiving

 カノジョからの施しは、抽象的で絶望系、壊れたセカイ。カノジョからの慈善は秋山瑞人よりも西尾維新寄り。

 

 って変な文章考えついたんだけど何でだろう。

 

12.assuage his disappointment

 このアルバムにおいては、11曲目へのアンサーだと勝手に思ってる曲。この曲が流れている間ずっと音楽に身を委ねるというか、身体に染み込ませると言うか、細胞に馴染ませていく感じがめちゃめちゃ心地よい。

 深い失望を軽くする手段に、百万の慰めの言葉を掛けられることよりも、圧倒的な何かと向き合うことも必要であることが分かる1曲である。それは神でも偶像でも何でもいい。今の自分を離れることが出来ればなんでもいい。それだったら、Hauptharmonieのライブがいいぞ!! #ステマ

 

13.レディ・ファーイースト(極東淑女)(erneutes)

  染みる「assuage his disappointment」からのこのポップさ。僕から私へのステップを踏むような視点変更は何かの意図を感じるくらい。高飛車な女かと思いきや最後はめっちゃ恋する乙女になってて個人的に結構な胸キュンソング。

 

14.ソプラノ・オーバードライブ

 ひたすら前向きな、Hauptharmonieにしては珍しい(?)普通のアイドルが歌うような曲になっていて逆に新鮮である。 

 

 ソプラノについて色々調べていたら、こんなインタビューが。僕がHauptharmonieを知る前のあれやこれやについてメンバー達が話している。

ototoy.jp

 その中で、ちがちゃんがこの曲が気に入っているという話をしていて、

茅ヶ崎 : 私は「ソプラノ・オーバードライブ」が好きです。自分の声質的にもああいう可愛い曲は歌うのが得意で。歌いやすかったとこも好きだし、先輩と後輩で歌うとこがユニットで分かれているのもいいなと思っていて。メッセージ性があるというか、ずっと大切にしていきたい曲です。

ーー先輩と後輩っていうのは?

寺田 : 私たちが1番を歌って、2番を新メンバー3人が歌っていて。初期メンの今までの想いと、3人の新しく頑張るぞっていう歌詞で分かれているんです。

ソプラノ=先輩達、オーバードライブ=後輩達という意味なのかもと思い始めた。 

あーりーしゃんがブログで2ndライブについて話している中では、

実力が2:衝動が3。
その『3』は規格外のエネルギー。

しろくまばゆい|Freut mich! Wir sind Hauptharmonie.から)

実力=先輩達。衝動=後輩達と評しており、グループ内で2つで、対立させているのかと思ったけど、全然違うなぁと思っていて、ソプラノは越えるべきものであって、目指すべきはオーバードライブなわけですよね。

 

とにかくワンマン、ワンマンで全ての帳尻を合わせられる。
3人の衝動に実力も付いてくるカリキュラムを組んである。
オリメン2人もそこに感化されいままで発揮できずにいた衝動を露にできる。

しろくまばゆい|Freut mich! Wir sind Hauptharmonie.から)

 

 

 何かこの曲については色々引用が多くなってしまった…反省。余談なのですが、ライブでこの曲が始まる時メンバーが言う「ソプラノ、入りまーす!! 」ってくだりかなり好きですし、オタク達でミックス入れるのも凄く楽しい曲。

  

15.春夏秋冬

 ソプラノについて色々と考えてたら、この曲もめちゃエモさ溢れててやばないっす? 「冬に出会い、春に互いを知り、駆け抜けた夏を経て、秋笑った、笑えたよね」

 とか完全に初期メンと新メンのことじゃないですか。本当に秋(全国ツアー!!)に笑えるようになるとイイなぁ。

  

16.国王

  で、「春夏秋冬」で凄く綺麗に終わったと思ったら伏兵、と言うか国王登場。しびれるピアノとエレキギター(?)、歌詞は何を言ってるかよく分からないけど漏れ聞こえてくる言葉が中二病みたいでカッコイイ曲で締めるのがやっぱりHauptharmonieらしい。◯◯らしいって便利な言葉なのであんまり使いたくなかったけど、ここでは使わせて欲しい。この曲で締めるのがHauptharmonieらしい!(二回目)。 全てが融け合って誰が誰だか分からないハルモニーな状態が表現されている曲。

 

◯振り返って

 初めてアイドルちゃんのアルバム感想を書いてみての想いとしては、想像以上に難しくて全くうまいことが書けなかったという忸怩たる思い、いや初めてにしてはまぁまぁ良いんじゃないかという甘えた気持ちが入り混じってます。ただ、書いて自分の考えとか気持ちに整理付けることが出来たのは良かった。自己満だけど。

 僕のへっっっっったくそな滑り散らかした感想を読んだ古参の人達がもしいて、更に、俺(私)の方がもっとメンバー、曲、歴史、文脈を分かってるエモいレビューが書けるぞ!!と思ってくれることを祈っているのは真っ赤な嘘で、本当はオタク達がもっとこのCDを泥臭く宣伝して、レビューを一杯書くとかして、Hauptharmonieを知らない人達にどんどんこのCDを手に取ってもらえるようはキッカケを作ってくれることを祈ってます。

 メンバーがプロポーズ会とかDMとかベッドインとかで滑り散らかしたのに、オタクだけが滑らないのはないっしょ。

 

 

それでは。