Childhood's End

映画と本の感想など

よく考えると不思議な、ランチェキというもの(その①)

 ランチェキとはランダムチェキの略称であり、物販やネット通販を通して購入できるものである。通常のチェキはアイドル(達)と一緒に撮影するものだが、ランチェキは予め撮影されたチェキをランダムで引いて購入するものだ。

 

 ランチェキの特性について語る上で様々なものと比較することで浮かび上がってくることがあると感じたので列挙していく。

 

・宝くじ

 運に任せて引くと言えば宝くじが最もふさわしいが、宝くじの場合は当たったらお金を手にすることができる反面、ランチェキの場合は引いても具体的な報酬は手に入らない。宝くじと異なりランチェキはランチェキそれ自体が報酬となる。

 

・おみくじ

 初詣でおみくじを引く人は多いと思うが、おみくじの場合運勢やそこに書かれている事を読んでその年の自身の振る舞いを調整するために使ったり、ある種の安心材料として用いると思うがランチェキの場合はそういった効能は一切ない。あるのはそのランチェキを手に入れたことへの喜びだけである。

 

・ガチャ

 ソシャゲのガチャはプレイヤーがゲームを進める上で有利になるためにキャラを引く行為にあたるので、やはりそのキャラが持っている力を目当てにした行為であり、ランチェキを引くこととは本質的に異なっている。もしそのキャラ自体を引きたいのであればそもそもガチャではなく、別の手段で画像データなりを入手すればよい。

 

トレーディングカード

 コレクションをする=入手そのものを目的とした存在であるトレーディングカードであるが、これについてもランチェキとは全く特性が異なる。それは、決してコレクションが完成しないという点だ。この点はランチェキの全体像を運営もオタクの誰もが管理出来ていないことから導き出された特性である。

※ただし、ファンの人数や活動期間が極端に短いアイドルには当てはまらないと思われるが、そういう瞬間的なアイドルについては考慮しないことにした。

 

・絵画、彫刻、NFT

 では、持っているだけで意味があるものの代表といえば絵画や彫刻などの芸術作品だが、そもそもこれらはランダムに引くものではないので比較対象にならない。

 

・映画や小説

 そうなると、映画や小説などはどうだろうか。実体はないが、最後まで鑑賞して本質を得ることができるし、ある種のランダム性も帯びている(好き嫌いや出来の良し悪し)。だが、映画や小説はある種の工業製品で大量生産されているものなので、あらゆる人間がそれにアクセスすることが出来るでランチェキとは決定的に異なる。

 

・ブロマイド

 そうなると、ランチェキに写っているアイドルが撮影されたブロマイドでなおかつランダムに売られているものについて考えてみよう。この場合ブロマイドはランダムで入手されるし自分が好きなアイドルが写っているから大丈夫かと思いきや、ランチェキとは決定的に異なる特性がある。それは映画や小説同様にブロマイドは同じ写真が同時に複数枚存在しているという点がランチェキと決定的に異なる。

 

 以上を鑑みて本記事でのランチェキの定義は以下の通りにしたい。

①ランチェキはそれ自体の所有が目的にある

②ランチェキは同じものが複数枚存在しないものである

③ランチェキは決して完成しないコレクションである

 

 これはすなわち無限の可能性との対峙である。この対峙についてはまた別の機会を設けて考えてみたい。

9月5日

 メジャーデビューしてから3枚シングルが発売された。クロスオーバーするジャンルが増えて、歌詞についてはメンバーが話し合いをしモチーフを出しているのが嬉しい。色々な作家と交流を持つことによって、別界隈の人達がグループを知るきっかけが広がり活動しやくすくなると思う。歌詞についてもメンバーのリアルタイムな心情が反映されるのも同時代で追い掛けていく面白さもある。

 1つ1つの楽曲を愛でる楽しさとは別に、新しい作品が出る度に過去の楽曲の物語を含めて「大きな物語」にしていく愉しさもある。いわゆる「現在と過去との絶え間ない対話」になっているだろう。今まで以上に行間を読む楽しみが大きくなった。

RAY『Pink』 愛と喪失のコレクション

 新進気鋭のアイドルグループRAY(レイ)の1stアルバムは愛と喪失についてひたすらに歌い上げるコレクティブでオルタナティブな一枚となった。
 
 リードトラックが「Fading Lights」(直訳:衰える光≒RAY)という不穏な題名のにも関わらず、曲は恍惚さを感じさせるメロウなテイストで一気に心を掴まれる。歌詞についてもある種アイドルにー強引な言い方であるがー”救い”を求めているオタクが共感してしまうだろう内容(だが、その救いの光も消えゆく運命を辿ることも同時に示唆している)であり、メンバー達の歌も囁くようだが、それでいて真っ直ぐ耳に入ってくる。入り口としてはこれ以上無くオープンな造り。RAYの始まりを告げるのに相応しい曲となった。
 
 続く「バタフライエフェクト」では軽やかで爽快さも兼ね備えたメロディで始まる。恋が始まる前の期待を歌い上げた。だが、その恋の終わりを歌い上げたる曲がその次にある「世界の終わりは君とふたりで」だ。
 「バタフライエフェクト」内でようやく”届い”た恋はすぐさま裏切られ”失く”されてしまう。2曲連続で4人のボーカルが最後に同じセンテンスを繰り返し歌っているのは明らかな演出効果を狙った結果。この2曲についてはこの順番で聴く事によって効果が増す事は明々白々。こういう演出効果を狙った曲を繋げているのを聴くのがアルバムを聴く最大の醍醐味。サブスクリプションで好きな曲をピックアップするのもいいが、たまにはフルコースで決められた順番で聴くのもいいものだと再認識する瞬間。
 
 その流れを断ち切るように「Blue Monday」「ネモフィラ」「Meteor」の3曲ではいわゆるシューゲイザーの音(歪みのあるギターリフ、間隙の無いドラムだったり)を前面に押し出した荒々しい時間となっている。失われた恋を嘆く憂鬱な月曜日→「あなたを許す」ネモフィラ→流星のごとく過ぎ去る。みたいなイメージを想起させるタイトルの並び、曲の積み重ね方で可愛げがない(褒めてる)。
 
7曲目「尊しあなたのすべてを」ある種の旅情やノスタルジーを掻き立てる曲。何か(ここでは失われた愛について)を思い出しながら余韻に浸っている。走る電車の中からただただ雪景色や大荒れの海を撮ったMVが最高に合ってて、それ以外に言葉を重ねなくても良い。完璧。これ以上付け足すところも引き算するところも無いレベル。天才の曲に天才が映像を合わせたらこうなる。
 
 
 
 後半「星に願いを」「GENERATION」「シルエット」「オールニードイズラブ」の疾走感ある前のめりな曲が釣瓶撃ちで続く”thank u, next”クールを抜けて、「スライド」「サテライト」の〆2曲を・・・・・・・・・のカバーにしているのも憎い演出だ。このラスト2曲については・・・・・・・・・時代のオタクへのサービスという意味もあるだろうが、それ以上にRAYは・・・・・・・・・を踏襲して進んでいくという改めての宣言でもあるのだろう。
 
 
【収録曲】

 

1.Fading Lights
作詞・作曲・編曲 管梓(For Tracy Hyde/エイプリルブルー)
 
作詞 管梓(For Tracy Hyde/エイプリルブルー)
作曲 管梓(For Tracy Hyde/エイプリルブルー)、みきれちゃん
編曲 みきれちゃん
 
3.世界の終わりは君とふたりで
作詞・作曲・編曲 ハタユウスケ(cruyff in the bedroom)
Bass Daisuke Nakazawa(HIGH FLUX)
Manipulate Yoshiki Niioka(the terminal stage)
 
4.Blue Monday
作詞 みきれちゃん
作曲・編曲 Kei Toriki
 
5.ネモフィラ(・・・・・・・・・)
作詞 みきれちゃん
作曲・編曲 teoremaa
 
6.Meteor
作詞 Lilia Ijiri
作曲・編曲 Elliott Frazier
 
7.尊しあなたのすべてを
作詞・作曲・編曲 ハタユウスケ(cruyff in the bedroom)
Bass JUN YOKOE
Manipulate Yoshiki Niioka(the terminal stage)
 
8.星に願いを
作詞 みきれちゃん
作曲・編曲 Kei Toriki
 
9. no title
作詞 甲斐莉乃
作曲・編曲 みきれちゃん
 
10.GENERATION
作詞・作曲・編曲 みきれちゃん
 
11.シルエット
作詞・作曲・編曲 Hiroyuki Imamura(The Florist)
Guitar Yosuke Shiina(The Florist)
 
12.オールニードイズラブ
作詞・作曲・編曲 みきれちゃん
 
13.スライド(・・・・・・・・・)
作詞・作曲・編曲 管梓(For Tracy Hyde/エイプリルブルー)
 
14.サテライト(・・・・・・・・・)
作詞・編曲 みきれちゃん、ジム
作曲 みきれちゃん

人生「する」か「しない」かという分かれ道で「する」という方を選んだ勇気あるアイドル達の物語/フィロソフィーのダンス1stオフィシャルブックを読んで

 

ロッキー (字幕版)

ロッキー (字幕版)

  • 発売日: 2015/10/07
  • メディア: Prime Video
 

 フィロソフィーのダンス 1st オフィシャルブック『U Got The Look』を読んでいの一番に思い出したのがシルベスター・スタローンの『ロッキー』だった。だけど、どうして関係無いボクシング映画の事を思い出したのか。その時に1983年の月曜ロードショーでの萩昌弘さんによる『ロッキー』評の事が頭によぎった。

 その評論はライムスター宇多丸さんのラジオ番組「ライムスター宇多丸のウィークエンドシャッフル」2010年9月11日放送「ソフト化希望!特集」内で紹介された短い評だった。だがとんでもなく熱く鋭い言葉で『ロッキー』について評されており、その熱い血潮のようなものが媒介になってフィロソフィーのダンスとロッキー・バルモアが結びつけられたのだった。

 

・ 萩昌弘さんの評(該当箇所から再生されます)

 

この評の中でも特に印象深いのが

萩さん:これはボクシングを描いておりますけど単なるスポーツ映画じゃありません。ボクシングが好きとか嫌いとかそんなことには関係なく、これは人生「する」か「しない」かというその分かれ道で、「する」という方を選んだ勇気ある人々の物語です。

  この評を聴いて以来『ロッキー』を観るとそういう視座を持って観てしまうようになった。恐らくこれを聴いた人にそういう呪(祝)いが掛けられるのだろう。今でもそれは有効だったが、『ロッキー』を観る時以外にも効果を表していたとは思いも寄らなかった。

 特にそう感じたのは、個人インタビューでフィロソフィーのダンスになる前に一度何かしらの停滞*1を経験したとメンバー全員が話すくだりだ。

 

【4人の加入前のキャリアについて要約】

  • 奥津さん:シンガーソングライターの活動を辞めてバイト先の社員になるかの瀬戸際で加茂さん*2と出会って加入。
  • 佐藤さん:違うグループでアイドル活動をしていたが活動終了が分かっていたので新しいグループを探しオーディションを受けて加入。
  • 日向さん:入っていたバンドに見切りをつけ加茂さんと連絡をしてそのまま加入。
  • 十束さん:新卒で入った会社を退社し引きこもっていたが、ゲームのPR応援団の活動はしたことが弾みとなってオーディションを受けた。

 メンバー全員が上記のような経験を踏まえた上でスカウトをされたり、オーディションを受けたりしてフィロソフィーのダンスを「する」方を選んで、今ここまで走り抜けてきたことを語っていた。ここまで全員が前のキャリアでの経験を赤裸々に語っているのも驚きだった。過去メディアでは断片的に語られたいた事が”公式”に余すことなく活字になっていることに思い切った決断だなと感心をした。

 そして、そういった物語を知ってより彼女達も過去がある人間なのだとより身近に感じると同時に、フィロソフィーのダンスというアイドルでもあるのだと遠く(尊く)感じるようにもなった。相反するような2つの感情だが同時に成り立っていて、益々4人のことを面白いと思えるようになった。

 

  と色々言ってきたが、最後に僕がフィロソフィーのダンスを表すとしたら、萩昌弘さんの言葉をお借りしてこう言うだろう。

 

これは人生「する」か「しない」かというその分かれ道で、「する」という方を選んだ勇気あるアイドル達の物語です。

*1:適切ではないかもしれませんが敢えてこの言葉を使いました。挫折ともまた違うと思ったので。

*2:フィロソフィーのダンスのプロデューサー

2018年振り返って、2019年の抱負

去年もやっていたので2018年の振り返り、2019年の抱負まとめ。

 

karellen1989.hatenablog.com

 

2018年の抱負は

 

十束おとはちゃんに月一回会いに行く

・推しメン(十束おとはちゃんのことです)にキモがられないようにする

おやすみホログラムに4半期半に一度行く

・新作映画を週に一本観る

・月に小説以外の本を3冊読む

・半年に一回まんが喫茶で新作漫画を追いかける

・貯金50万円

の7つだったのですが、それぞれ結果だけ振り返り。

 

十束おとはちゃんに月一回会いに行く、の結果は

 

 

 1月7日 梅田クラブクワトロ エクストロメ

 1月14日 代官山LOOP 定期公演1部

 1月20日 心斎橋SUNHALL ∞EMOTION

 2月24日 2nd LINE エクストロLUNCHTIME(日向ハルちゃんコラボ)

 4月8日 新木場スタジオコースト 牛農フェス

 4月21日 心斎橋SUNHALL IDOK ROCKS FINAL!

      心斎橋joule ハピくるっツアー

 4月22日 福岡スカラエスパシオ IDOL by...(チェキ16ループ)

 4月29日 ミ・ナーラ 奈良”ミナーラ”アイドルフェス

 5月6日 梅田クラブクワトロ やなミューツアー

 5月20日 TOKYO FM HALL アイドル劇場アドバンス

 6月2日 心斎橋SUNHALL エクストロFEST2018.6.2

 6月3日 心斎橋SUNHALL エクストロFEST2018.6.3

     ロフトプラスワンエスト DVD上映会

 6月16日 恵比寿LIQUIDROOM バンドセットワンマン!

 6月30日 HOLIDAY NEXT NAGOYA ツアー名古屋

 7月1日 FanJTwice ツアー大阪

 7月14日 屋形船イベント

 7月15日 白金高輪SELENE DDD(対バンではかなり快適だった)

 8月19日 幕張メッセ サマーソニック

 8月29日 duo music exchange 十束おとは生誕祭

 9月13日 TSUTAYA-O-WEST  佐藤まりあ生誕祭

 9月14日 TSUTAYA-O-NEST  Dreamy Meltsツアー(熱い対バン)

 9月15日 東京カルチャーカルチャー DVD上映会

      クラウドファンディングパーティ

 9月22日 名古屋クラブクワトロ はすあんぬ合同生誕祭

                 エクストロメin 名古屋

 9月23日 名古屋クラブクワトロ エクストロメFEST in NAGOYA

 10月20日 心斎橋SUNHALL デスコトロメ!

 10月21日 ロフトプラスワンエスト DVD上映会

 10月27日 東京キネマ倶楽部 Singularity Vol.2

 11月17日 BIGCAT MAWALOOP2018(熱い)

 12月16日 品川ステラボール ワンマン

 12月23日 エルフィッツオール ツアー名古屋

 12月24日 バナナホール ツアー大阪

 

 昨年は36回十束おとはちゃんに会いに行ったので、達成と言えば達成なのですが2月に行けなかったり、リリースイベントなども行けなかったりと若干の悔いが残る結果となりました。

 

 

・推しメン(十束おとはちゃんのことです)にキモがられないようにする

 これ計測できなくね???となったのですが・・・

 

おやすみホログラムに4半期半に一度行く

 結果半年に一回。直近で12月に行ったら、ゲストということもあってか若干いつもより大人しめのライブで凄く物足りない感じがしたので2019年は様子見で。

 

・新作映画を週に一本観る

 月に一本くらいとなりました。もっと一杯色々観たいなぁ

 

・月に小説以外の本を3冊読む

 全く読めず。月に1冊くらいのペース。

 

・半年に一回まんが喫茶で新作漫画を追いかける

 行けたはいいが余り時間は取れずだったので、もうちょっと頑張りたい。 

 

・貯金50万円

 無理やった~~~~~~~¥¥¥

 

 

 

2019年抱負は、昨年の抱負(とその結果)を踏まえて以下のようにしたい。

 

十束おとはちゃんに月一回会いに行く

校庭カメラガールドライ、おやすみホログラム、桜えび~ズに行く

・面白いアイドル、バンドを探す

・新作映画を月に一本観る

・小説以外の本を月に3冊読む

・半年に一回まんが喫茶で新作漫画を追いかける

・貯金30万円

新しい時代で新しいダンスを踊ろう

 12月16日、品川ステラボールにてフィロソフィーのダンスワンマンライブ行ってきた。一週間反芻して印象に残った部分だけメモ。

 

 今回は通常のライブとは異なり、ホーンセクションを含んだフルバンドセットでのライブ。いつもメンバーが録音された音源にどうしても合わせざるを得ない状態⇛バンドと一緒に進んでいく、何かミスをしてもバンドがフォローしてくれる、バンドのミスもフォローが出来うるパートナーシップが結ばれた状態へとシフトチェンジされており、素晴らしい景色を見せてくれたライブだった。

※バンドが力強い味方であるのはLIQUIDROOMの時も同様なのだが、前回と同じメンバーがメインで、そこに新顔が加わったメンバー構成になっているので更に関係性の段階が進んでいると考えてる。

 

 品川ステラボールのフロアを見て、工藤大輝氏(Da-iCE)の

ニッチにアプローチし続けることによって、マスを少しずつ侵食していくスタイル

という言葉を思い出した。フィロソフィーのダンスの音楽は、既にマス=多種多様な属性を持った人達に届く事を証明出来たのではないか。アイドルが好きな人、面白い音楽を聴きたい、可愛い女の子が踊ってるのを見たい人、酒を飲んで踊りたい人等々、色々な人達のニーズに応えられるグループになって、素晴らしい音楽体験を提供出来る。

 

 今回初めて投入されたブラスバンドが映えに映えまくったのも印象的だった。ブリブリ曲(ブラックミュージックのことです)の代表曲だと勝手に僕が思ってる「バイタル・テンプテーション」が絶好調過ぎて最高でした。いつもの音源よりも緩急自在・融通無碍・疾風怒濤・一触即発な音にグレードアップされて、この曲こんなエロかったか!?と驚きながらも嬉しくなってしまった。曲に屈服させられて踊らされてしまい、自分が曲の一部になっていく、曲が自分の一部になるような、何とも不思議な体験が出来た。

 

また、推しメン(十束おとはちゃんのことです)が「ライブ・ライフ」で魅せた輝きについても言及しないわけにはいかない。

 

かれるれん on Twitter: "フィロソフィーのダンスin品川ステラボール ライブ・ライフでおとはすが「スポットライトが当たって」と歌ってる時に照明で輝く推しの姿を見てしまい気持ちが溢れてしまったな..."

 

 ツイートからも分かる通り、完全に推しメンが完璧な演出で歌っているところを見てしまい、メンタルがやられてしまったことが窺える。""十束おとは""はステージの上で最も輝きを放っていたし、あの時に歌われた歌詞はこれからのおとはす、フィロソフィーのダンス、あのフロアに居た全員の未来を明るく照らしている。

 

スポットライトがあたって

今夜新しいダンスが

まだ知らない世界をよんでる

 

 新しい時代には、新しいダンスが待っている。新しいダンスが見せてくれる知らない世界は一体どんな景色なのだろうか。これからもフィロソフィーのダンスから目が離せない。

 

 

 

2018年10月27日(土) 東京キネマ倶楽部 フィロソフィーのダンス・SCOOBIE DO

 今年からフィロのス主催でアイドルではないグループとツーマンをする「シンギュラリティ」という企画が始まり、どんなご縁かこの企画の第二弾でSCOOBIE DOとのツーマンが組まれ実現したキネマ倶楽部での公演。グループ発足から20年以上常に走り続けてきた大大大先輩とのライブとあって、メンバーもオタクもいつも以上の熱量だったような気がする。

   

 ライブ中は終始バンドだけ、アイドルだけのツーマンでは感じられない”何か”に心を掴まれた。その”何か”とはどんなものなのか。ジャンルという壁があの時・あの場所では僕の頭から消えていて、あそこには音楽だけがあった。両グループが持っている音楽への愛が、ジャンルの壁を消し去ったのかもしれない。その先に新しいダンスが到来するのではないかと薄ぼんやりとした予感が胸中に到来した。あの日あの場所にあったのはそういった”何か”なのだ。

 

 フィロソフィーのダンスは今後ジャンルの壁なんてヒョイと飛び越えてどんどん色々な場所につながっていき、グングンと先に進んでいくに違いない。そんなフィロソフィーのダンスを応援する自分も試されているような感覚がある。お前はこれからもちゃんと踊れるのか?と突きつけられているのだ。

おとはすにはお薦めしないけど面白かった本「低み!」

 

ライムスター宇多丸も唸った人生を変える最強の「自己低発」 低み
 

 読んでいてこんなに安心するが同時に恐怖感を覚える本は無かったと確信を持って言える一冊。下手なホラーよりもよっぽど怖い。

 

 本書は、ラジオ番組で投稿された中から厳選された66個の低みエピソードが掲載されている。特に何かタメになるようなことが掲載されているとかではない。

 

 この本では、「低み」を

他社に不快感を与える可能性があるが、法律を順守し、自己完結しているため、具体的な問題は起こらない行為、もしくは考え方のこと

 と定義している。砕けて言うと、「人として”何か”が低い・・・」だろう。

 具体例を一つくらい引用してみようかと思ったが、どれもネットの海にドロップするのが憚られるような内容ばかりで控えるくらい酷い(良くも悪くも)。本当にこんなことやってる人がいるのだなと、人間の多様性について思いを馳せたり、自分はこんなに低くなくて良かったと安心できるエピソードばかり。だが、同時に読んでいて恐怖を覚えることもある。

 このエピソードを読んでいる自分自身も、何か「低い」ことを無意識にしているのではないか?と常に問いかけられている気がするのだ。

 読書は自分を映す鏡とはよく言ったもので、ここまで自分の生活での行動や態度を振り替えって反芻する読書体験は本当に稀有であるし、その機会を与えてくれたと言う点において本書は真の意味での自己啓発本なのかもしれない。

フィロソフィーのダンスの「メンバーと行く屋形船貸切ツアー」(7月14日)に行ってきた

7月14日(土)都内某所にて行われたイベント「メンバーと行く屋形船貸切ツアー」の忘備録。

 

camp-fire.jp

 

・入船まで

 この日は最高気温34.5度の真夏日で最寄り駅から乗船場まで歩いてる時や、集合から乗船まで(30分!)外で待ってるのが本当に死ぬかと思った。どんな悪い事をしたらこんな屋外サウナみたいな環境で待ってなきゃいけねぇんだよ・・・という気持ちで一杯で正直辛かった。

 

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乗った屋形船(奥側)

 

 そんなダウナーな感じだったので乗り込む時も後ろでゆっくり酒を飲んでいたい以外の感情が無かったので最後の方に入ったら、まさかまさかメンバーが前に立って話したり・歌ったりするだろう場所が近い所になっておりました。どうやら、極稀に起きる先に入場した人が後ろになってしまう鬼畜仕様だったみたいです。。。

 

・メンバー登場→乾杯→しばらく歓談タイム

 オタク達が入り終わってしばらくしたら、メンバーも入船。屋形船ということで浴衣姿での登場で盛り上がる船内。その後メンバーから挨拶があり、ハルちゃんが乾杯の音頭を行い食事タイム。

 

 

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お世辞抜きに料理も豪華、ビールもよく冷えてて美味しかった

 現場で積極的にお友達を作れない根暗オタクなので、この写真を撮っている時以外言葉を発せず黙々とビールを煽って、来ていないオタク達に現地の様子を実況してばかりしておりました。ご飯は思っていたよりも美味しくて、どんどん酒が進んでしまって開始30分くらいで大分酔ってしまったのは反省…

 

・メンバーがお酌をする時間

 メンバーが各テーブル(10卓くらい)を回ってオタクと交流する時間。推しメンからお酒を注いでもらえたのが本当に嬉しかった。ようやくここでメンバーを仲介して同じ卓の人達とお話も出来るようになりました(その後ツイッターで相互フォローした人達もいました)。

 

・撮影タイム

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ベストフォー

 約5分間メンバーが船を練り歩いて撮影。ここでは一枚しかアップしませんが、かなりの枚数を撮影出来て凄かった。距離も近い写真が撮影出来たり、ライブとは違う表情のメンバーの写真を撮れるのはこういったイベントならでは。

 

・ライブ

 夏のクオリア→コモンセンス・バスターズの二曲を披露。

 

・抽選会

3人にサイン入りCDのプレゼント

 

・挨拶

 メンバーそれぞれが挨拶。共通してこの夏に勝負を掛けているという意気込みが感じられる挨拶で、聴いている僕まで熱くなるような時間でした。

 

・囲みチェキ

 一人ずつ船を降りるように指示され出る時に囲みチェキ。

 

 

 という感じの2時間でした。フィロソフィーのダンスでこういったオフ会的なイベントに参加するのは初めてだったのですが、本当に一瞬に思えるくらい楽しくて、メンバーが最初に言っていた通りまさに「夢のような時間」でした。

フィロソフィーのダンス 東名阪ツアー「Girl's Are Back In Town VOL.1」名古屋・大阪公演に行ってきた

 リキッドルームを終えてから2週間ぶりのフィロソフィーのダンス。正直な話あのリキッドルームでのライブを終えて、今後あの瞬間を超えていけるのかな?と心配だったのですが(この書き出しは杞憂に終わるパターンなので割愛)。結論から申し上げるとこのグループは常に更新を続けていくのだなという圧倒的な安心感と、それを裏打ちする半端ないライブパフォーマンスで身も心も満たされた二日間。どこを切り取っても素晴らしい瞬間で、本当に行って良かった。

 

 名古屋→大阪は二日間連続で150分ずつ歌えるスタミナも発揮して、大幅とも言えるセトリ変更があったものの危うげ無く歌いきる対応力も実践していて、こういう大事な場面で日々の積み重ねが出てくるのだなと勝手にエモくなっておりました。ただ、150分のライブを経て、これから対バンでの20分とか30分とかのライブが物足りなくなってしまうのでは?という別の心配が生まれてしまったのは本当に贅沢な悩み・・・

 

 このツアー中は最後列→真ん中→最前列という順番でライブを見て、ぶっちゃけどこで聴いてもフィロのスは楽しいのだけど、それぞれに楽しみ方があることを実感できた(最後列=空いたスペースでひたすら踊っていられる、真ん中=フロアの熱量をど真ん中で感じられる、最前列=メンバーの息遣いや表情を間近で見られて最高…)。

 

 大阪の特典会で推しメン(十束おとはちゃんのことです)が、「ライブ楽しかった?」って聞いてきたので、上に書いたような事をバシッと返して推されになったろうと思ったけど、目の前に可愛い推しメンが居ると言語野が失われてしまうので何も答えられなかったのであった…(完)

 

【各ライブ】

 

karellen1989.hatenablog.com

 

◯2018.06.16『Girls Are Back In Town VOL,1』@恵比寿LQUIDROOM

1.イッツ・マイ・ターン
2.アイドル・フィロソフィー
3.ライク・ア・ゾンビ
4.オール・ウィー・ニード・イズ・ラブストーリー
MC
5.夏のクオリア
6.好感度あげたい!
7.バイタル・テンプテーション
8.エポケーチャンス
MC
9.アルゴリズムの海
10.アイムアフタータイム
11.コモンセンス・バスターズ
MC
12.ライブ・ライフ
13.ラブ・バリエーション
14.ドグマティック・ドラマティック
15.ベスト・フォー
16.すききらいアンチノミー

EN1.ジャスト・メモリー
EN2.ダンス・ファウンダー

バンドメンバー
Gt.朝井泰生
Ba.砂山淳一
Drs.城戸紘士
Per.早藤寿美子
key.福田裕彦
Gt.&key.宮野弦士
MC.デイビッド

 

◯2018.06.30 『Girls Are Back In Town VOL.1』@名古屋HOLIDAY NEXT

 

1.ダンス・ファウンダー
2.コモンセンスバスターズ
3.バイタル・テンプテーション
4.バッド・パラダイム
5.夏のクオリア
MC
6.プラトニック・パーティ
7.ロジック・ジャンプ
8.熱帯夜のように
9.シャル・ウィ・スタート
10.スピーチ
MC
11.パレーシア
12.ミスティック・ラバー
13.ソバージュ・イマージュ
転換映像(ときめきフィロソフィー)
14.オール・ウィー・ニード・イズ・ラブストーリー
15.ライク・ア・ゾンビ
16.ニュー・アタラクシア
17.ラブ・バリエーション
MC
18.ライブ・ライフ
19.アイドル・フィロソフィー
20.アイムアフタータイム
21.ベスト・フォー
EN1.ジャスト・メモリー
EN2.イッツ・マイ・ターン
EN3.すききらいアンチノミー

 

・前半戦が終わって転換のタイミングで、おとはすが考案したギャルゲー「ときめきフィロソフィー」の映像上映。はす子ちゃん、あんぬちゃんの二項対立から加茂Pちゃんへの脱構築。加茂Pが一番可愛いよ!

 

 

 

 

・サプライズで宮野さん、早藤さんが登場。リキッドルーム生バンドの一部再現。

 

 

 

◯2018.07.01
『Girls Are Back In Town VOL.1』@大阪FANJ twice

 

1.イッツ・マイ・ターン
2.ダンス・ファウンダー
3.エポケーチャンス
4.バイタル・テンプテーション
5.告白はサマー
MC
6.ミスティック・ラバー
7.パレーシア
8.熱帯夜のように
9.アルゴリズムの海
10.スピーチ
MC
11.プラトニック・パーティー
12.ドグマティック・ドラマティック
13.バッド・パラダイム
転換映像(哲学TIMES)
14.アイムアフタータイム
15.ニュー・アタラクシア
16.好感度あげたい!
17.ラブ・バリエーション
MC
18.ライブ・ライフ
19.ライク・ア・ゾンビ
20.アイドル・フィロソフィー
21.ジャスト・メモリー
EN1.すききらいアンチノミー
EN2.コモンセンスバスターズ
EN3.ベスト・フォー

 

・おとはすがマイクを落とすハプニングあるも何とか拾えてセーフ

・ダンス・ファウンダーで結構な圧縮があり、おとはすが注意をする場面も。。。

 

・「パレーシア」で左側だけはだけたおとはすのジャケットを、マリリさんが右側もはだけさせて最高になった。  

・前半が終わってのインターバルでは、ニュース番組をパロった「哲学TIMES」。マリリちゃんと、ハルちゃんが真顔でフェイクニュースを報道(#はすのふく ニュースが好みだった)。

 

※セトリ等は公式インスタから引用