Childhood's End

映画と本の感想など

アイドル現場に半年通って元声豚が思った事

 今年の夏頃から思い立って通い続けた声優現場から地下アイドル現場に通うことを始めた。備忘録として約半年ドル現場に通って感じたことを記録しておこうと思ってこの記事を書きまつ。基本的に声優現場とアイドル現場を比較が多くなると思うが悪しからず。

 

・思った以上に金かかる!!

karellen1989.hatenablog.com

  初めて行ったドル現場でこんな事を思っていたみたい。

 

声優イベントに比べて圧倒的に参加や接近戦の為に掛かるコストが低い。ここでは飽くまでも会場に入れて推しを観ることが出来るコストとしますが、声優イベントだとこういったリリイベがあったとしてもCDを一杯積んで(買って)CDに付いてくる抽選券で応募する必要があります。

 

行けるか行けないかやきもきして精神衛生上本当良くないしハズレでもしたら積んでしまったCDに対するヘイトは留まるところを知らないですよね。 また、接近戦のコストも同じように低くてCD一枚買いさえすればチェキ撮影もしくは握手でお話が出来ます。

 

声優現場ではまずこういった接近戦の数が少なく、あったとしてもCD一枚では出来ないです。レッドオーシャンです。 勿論アイドルでも一回での参与コストが低いからと言っても、声優イベントに比べると数が圧倒的に多い傾向にあると思うので長期的に見てみるとどっこいどっこいかもしれませんが。

アイドル現場で声豚が思った事 - Childhood's End

 って書いてあったのですが、長期的に見てみるとどっこいどっこいどころか声優現場よりもコスト掛かってるかもしれん。声優現場では交通費とチケット代しか必要無いのだけれど、アイドル現場は交通費+チケット代(声優現場相場の半分)+チェキ代(←)が掛かる。チェキを撮ってると声優現場にかかるコストよりも数千円多くなってしまうことがこの半年で分かった。ちなみに、僕が行っているHauptharmonieには今メンバーが7人居て一度の現場に僕は3、4回くらいチェキに行く。

☆声優現場 チケット代6,000~7,000円

☆アイドル現場 チケット代3,000~4,000+チェキ代3,000~4,000円→6,000~8,000円

一回ごとに大体1,000円多くなる感じ。更にドル現場は一日2回現場回しとかザラにあるのでこの倍だと思って頂くと結構。

 

・距離感は自分である程度コントロール出来るからこそ楽しいし怖い。

 「距離感」という言葉をドル現場に来てとても意識するようになった。現場通い始めの頃に10冊くらい関係書籍を読んだけど3冊くらいにその単語というかパラダイムが載っていた。声優現場では基本的に接触(物販でのお話タイム)が無い為推しとの距離感はコントロールがほとんど出来ない。出来ることは全通する、最前に座る、お渡し会をループするくらいなので正直壁が大きい。だが、地下アイドルでは全通とか最前行かなくてもSNSでエゴサしているのを逆手に取ってツイートしておいたり、物販での接触を重ねれば1,2回現場に通えば認知してもらえます(多分ね)。間違いなく声優よりは高確率でアイドルはあなたを認知しますし笑顔をくれます。そういう点では声優よりもアイドルの方が距離感縮めていきやすいし、多分実際に向こうもこっちの事認知してくれてる気がする。

 距離感って結局「自分がどれだけ推しと近づけてるかの実感の強度」=妄想なのだと思ってる。アイドルちゃんがどう思ってるかなんて分からないでしょ。最近の自分は「地下アイドルではアクセルとブレーキを同時に踏んでいた方が楽しい」と考えている。遠すぎたら離れていってしまうが、近すぎたら衝突してしまうから。一時期グループの活動休止中推しと会えない期間が1ヶ月くらいあったのですが、その時ほんまに病みそうで危なかった。あの時「あ、このままアクセス踏み続けて距離感縮めていくとアカン…」ってなってブレーキも踏むようになった。

 

・常に卒業、解散、脱退の恐怖に晒されて胃に穴が開くオタクが多そう

 地下アイドルは本当にいつ居なくなってしまうのかという恐怖に晒されていて、本当に”今”を大事にしなくちゃって思いながら通ってたりもする。本当に来年もそのグループに居るのか分からないし、アイドルを続けているのかも分からない。僕の推しは大丈夫だとは思っていてもやっぱりもしかしたら…って思うから行けるところは行くようにしてる(のでお金が掛かってしまう)。

 

・オタクの正直さは共通だなっておもた。

 何だかんだで可愛いだけでなくてパフォーマンスが良くないとというのが根底にはありそうかなって思いました。アイドル現場に通うと自分の目当ての前でパフォーマンスをしているアイドル達を見る機会が多々あるのですが、売れてるグループは絶対に楽曲と踊りのパフォーマンスの質が高いし、それに応えるようにオタク達も賑やかになってるので、やっぱり推す根底にはステージ上でどれだけ輝けているかとか、パフォーマンスからどれだけ元気貰えてるのかが重要なのではないかと勝手ながら思ってますし、そう思わないとやっていけないじゃないですか。(ステージそっちのけでスマホをいじいじしてるクソ共への殺意)

 

・チェキがかなり楽しいンゴ!!(この節長めだし、多分ここが本題)

 チェキの撮影の前後に交わされたやり取り(会話、握手等)もそうだし、そのライブのことや、行って帰るまでの時間全てが込められている。込められていると言うと、さもフラッシュメモリみたいにチェキにデータが入っているみたいだが、そうではなくてチェキを見ることで私がその時間を思い出すことを補助している。そして、その性質上自分だけがチェキに込められている時間を最大限に読み取ることが出来る。アイドルは私以外のファンとチェキを撮影しており、当然思い出の細部まで覚えていないだろうことは想像に難くないし、他人がチェキを見てもアイドルとオタクが写っている以外の事が分からないので、何も情報を引き出すことが出来ない。余人の介入を全く許すことがないと言うより、介入が原理上不可能である為アイドルと自分との思い出を自分だけのモノとすることが出来るのだ。

 最近よくあるランダムチェキの存在が余計に一般的なチェキの存在感を高めているのかもしれない。ソロチェキはコレクション的な立ち位置であり、他のオタクと容易に交換や譲渡がなされる。そこには自分の思い出が込められていない、単純にアイドルが写っている写真という認識しかない。物語が無い。

 チェキを見返すと全部が全部良い思い出ではないこともある。物販エリアが騒音でアイドルとうまいコミュニケーションが取れずに気まずい空気になった事(後に挽回したはず)とかを思い出させるチェキもある。映りが良いとか良くないとかそういう点よりも、込める思い出のエモみを上げていけばたとえ映りがひどくても自分にとって最良のチェキになるに違いないし、そういったチェキが撮れるようにしていきたいものだなと大晦日の夜、チェキ帳を捲りながら思いを馳せている。